この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ふみふみ
第4章 ケージ
そして、キッチンにいる七海ちゃんのジーンズをよじ登り、肩に腰かけて鳴いた。
「おチビちゃんは本当に元気がいいのね。それに、かなりのお転婆だわ…」
七海ちゃんはアタシにそう言うと少しため息をついていた。
女の子だからもう少しおっとりとしていて、大人しい子かと思っていた様だった。
でも、アタシは気が強くて、でも、ちょっとビビりで、活発な女の子だった。
アタシは七海ちゃんにお腹が減ったのでこう言ったのだ。
「(七海ちゃん、お腹空いたぁ…)」
「分かったわ、お腹が空いたのね、ご飯にしましょう…」
そう言うとアタシのご飯を用意してくれる。
アタシはそのご飯をワシワシと食べてゆく。
食べ終わると、満足して部屋の床に倒れるようにして眠ってしまう。
アタシは暫く、そのまま床で倒れて眠っていた。
この頃からだった。
七海ちゃんは、アタシの名前を考えている様だった。
でも、こういうのだ。
「おチビちゃんは、とてもお転婆よね、それに、気も強いわね…」
アタシはその通りだと思っていた。
尚も、七海ちゃんはこう言うのだ。
「どう見ても、おチビちゃんは女の子の様な名前を付けられないわね…」
でも、アタシは女の子だ。
男の子みたいな名前はやめて欲しいと思っていた。
「悩んじゃうわねぇ…」