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ふみふみ
第6章 避妊手術 ★

動物病院では沢山のワンちゃんやネコちゃんにウサギさんまでがやって来る。
アタシはビビりだったので、そのワンちゃんやネコちゃん、ウサギさん達とお話しが出来なかった。

早く、七海ちゃんの家に帰りたかった。
いつ、七海ちゃんは迎えに来てくれるんだろう。

そんなことを思ってケージの中で過ごしていた。
ただ、ボーっとしていると何だかアタシは眠くなってきた。

そして、ケージの中で眠ったのだ。


目が覚めると、夜になっている様だった。
扉の向こうでは、沢山の患者さんが来ているみたいだった。

ワンちゃんの鳴き声やネコちゃんの鳴き声が聞こえる。
アタシは、ちょっと怖くなっていた。

このまま、七海ちゃんが迎えに来てくれなかったらどうしよう。
そんなことを考えていたのだ。

時刻は夜7時を回った頃だと思う。
ひとりの女性が来院してきた。

「先生、こんばんは…」

七海ちゃんの声だった。
アタシは、とても嬉しくなった。

「倉木さん、こんばんは…フミちゃん待ってますよ…」
「ありがとうございます…」

その声が聞こえると、大嫌いな先生が奥の部屋のケージに来た。
そして、アタシを洗濯ネットに入れてケージから出してくれる。

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