この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ふみふみ
第6章 避妊手術 ★
そのまま、キャリーケースに入れられた。
アタシはキャリーケースに入れられたままで七海ちゃんに引き渡された。
「先生、お世話になりました…」
「いえいえ、これでフミちゃんも落ち着くでしょう…良かったですよ…」
「ありがとうございます」
「あ、抜糸がありますから、また1週間後に連れてきてくださいね」
「はい、分かりました…」
そう言うと、七海ちゃんは支払いを済ませた。
猫の女の子の避妊手術の費用は卵巣を摘出する場合は1万円~3万円程だ。
でも、卵巣と子宮を摘出する場合は1万円~4万円掛かるらしい。
男の子の去勢手術の場合は5千円~2万円くらいだと言う。
その他にも、入院費用や麻酔費用などが掛かるケースもあるので動物病院に相談するといいみたいだ。
アタシの場合、卵巣と子宮を摘出したのでかなりの費用になったと思う。
でも、七海ちゃんはアタシだけを大切に育てたいと思っていた。
繁殖は望んでいなかったのだ。
だから、アタシが生後6か月になった時、避妊手術をしようと決めたのだった。
七海ちゃんはアタシのキャリーケースを持つと病院を後にした。
10分程歩いてアパートに着いた。
七海ちゃんが、アタシをキャリーケースから出してくれる。
久しぶりの我が家にホッとして「ビョーン」と思い切り背伸びをした。
アタシはようやく落ち着いたので、いつもの七海ちゃんが出してくれるパウチご飯を食べた。
今日のご飯はカニカマ風味のご飯だった。