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ふみふみ
第9章 洗濯機

アタシはそれを聞いても怖くて出て来られなかった。
すると、七海ちゃんはベッドの下に潜ってきた。

アタシの身体に手を伸ばして手を掴もうとする。
アタシは掴まれると後ろを向いて逃げようとした。

でも、七海ちゃんの手が今度はアタシの脚を掴んで離さない。
そのまま、ズルズルと床を滑って七海ちゃんにベッドの下から引っ張り出された。

アタシは激しく抵抗した。
したくはなかったけれど七海ちゃんに「シャー!!」と言って威嚇したのだ。

でも、七海ちゃんはそんなことお構いなしだった。
ドライヤーを持ってくる七海ちゃん。

アタシは恐怖でおののいた。
アタシの身体をしっかりと脚で挟んで固定した。

アタシは動けなくなったけれどもがいていた。
ドライヤーの静音モードにしてスイッチを入れる。

少し小さな音で「ゴー、ゴー!!」と音がした。
七海ちゃんはアタシの身体から約20センチ離したところから風を当ててくれる。

その距離だと少しは怖くなくなってきた。
コームで解かしながら乾かしてくれる。

背中の高い位置、首や肩甲骨に沿って乾かしてくれた。
そうすると、何となく気持ち良くなってきた。

ドライヤーの暖かな熱で身体がポカポカしてくる。
アタシは暴れるのをやめた。

ポカポカする熱に身体を預けてみる。
それは、とても心地よかったのだ

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