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ふみふみ
第10章 新築アパート ★
「でも、フミはどうなるの?」
「実はさ、もう申し込みしてきちゃったんだよね…」
そのアパートを智也は七海ちゃんに何の相談もなく入居の申し込みをしてしまったのだ。
「えー?フミの事も考えずに?」
七海ちゃんはちょっとこの時怒っていたのだ。
今住んでいるアパートの大家さんは、アタシのことを知っていて一緒に暮らすことを認めてくれている。
でも、新しい大家さんはどうだろう。
七海ちゃんはそれを心配していたのだ。
「フミの事はさ、不動産屋さんに相談してみようよ…」
「そうね…」
そんな事があり、二人は後日不動産屋さんへと相談に行ったのだ。
相談当日…。
二人は駅前にある不動産屋さんに来ていた。
そこの不動産屋さんの規模はそんなに大きくはなかったけれど、社長さんがとても感じの良い人だった。
智也が話始める。
「実は、新しいアパートに入居する件なんですけど…」
「はい、何でしょうか?」
「あの、あの新築アパートって猫とか飼っても大丈夫なんでしょうか?」
「え?それは、ダメですよ…」
不動産屋さんの社長さんは慌てている様だった。