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ふみふみ
第11章 里親

「ええ、構わないわよ、どうせ智也と結婚するんでしょう?それまで私が預かっておくわ…」
「お義母さん、ありがとうございます…」

「いいのよ…」

そう言うと朋子は笑うのだった。

「では、明日の夜に連れてきますのでよろしくお願いします…」
「分かったわ…」

アタシはこうして智也の母親の朋子に預けられることになった。


翌日のこと…。
七海ちゃんは仕事を早く終えると急いで帰って来た。

手には沢山の荷物を持っていた。
それはアタシのパウチご飯やトイレのチップなどだった。

夕飯も食べずにそれを持ち智也の家に行く七海ちゃん。

「お義母さん、こんばんは…フミの荷物を持ってきたんですけど…」
「フミちゃんのトイレの砂ね?」

「はい、そうです…」
「じゃ、用意してくれるかしら?」

「はい、用意します…」

七海ちゃんはそう言うと急いでトイレをセットしてゆく。
アタシでも場所が分かるようにキッチンの隅っこにそれは置かれた。

それが終わるとこう言ったのだ。

「では、フミを連れてきますので…」

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