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ふみふみ
第12章 結婚 ★

もちろん、その後、七海ちゃんや朋子に叱られていたのだけれど。
アタシは良くバルコニーに出てしまうと締め出されることが多くあった。

バルコニーの扉が少し開いているとそこからバルコニーに出て昼寝をしていた。
それを、知らずに七海ちゃんや朋子はドアを閉めてしまう。

アタシは夕方になり部屋に入れてもらいたくて鳴くのだった。
すると、アタシの姿が見えなと言っては家族全員が心配して家中を探しまわるのだ。

七海ちゃん夫婦は自宅にちゃんとお風呂があったにも関わらず、お風呂も聡一夫婦の家で入るように言われていた。

アタシは良く聡一夫婦の家のお風呂の蓋の上で眠っていることが多かった。
そんな時、七海ちゃんはアタシの姿が見えないと言って探し回っていた。

聡一夫婦の家に行き、そこのお風呂の蓋の上で眠っているアタシを見つけては叱るのだった。
叱られても暖かい場所は捨てられないと思っていた。

この頃は、まだ七海ちゃんも智也も結婚したてで、とても仲が良かった。
七海ちゃんは多少、智也の両親や弟に気は使っていたけれど、それ程大変な事ではなかった。

だた、この頃になると七海ちゃんと智也の交尾が盛んになっていたと思う。
毎晩、リビングや寝室で交尾をしているのをアタシは目撃していた。

そして、明日は七海ちゃんと智也は仕事が休みだった。
今夜も二人は激しく交尾をするだろう。

アタシはいつも七海ちゃん夫婦の家のリビングのソファーで眠っている。
もちろん、アタシ専用のベッドもあったけれど、基本的に毎回気分次第で眠る場所を決めていた。

七海ちゃんはアタシに大きなキャットタワーも買ってくれた。
それに、段ボールベッドも買ってくれていた。

そんな寝室で二人の交尾が始まるのだった。

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