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ふみふみ
第14章 対面

「あぁ、構わないよ、飼いなさい…」
「ありがとうございます、お義父さん…」

そんなやり取りがあり、あの子猫を正式に飼うことになった。
子猫はとても穏やかな優しい性格をしていたのでケージの中で大人しくしていた。

アタシの時とは偉い違いだと思ってしまう。
アタシは子供の頃はケージの中が大嫌いだったからだ。

その子猫とアタシは対面することになった。
七海ちゃんは子猫をケージから出すとアタシのいるリビングに子猫と共にやって来る。

子猫はアタシを見ると小さな身体で「シャー!!」と言って威嚇してきた。
アタシも負けずに「シャー!!」と言い返した。

そのやり取りが何度も続いた。
けれど、七海ちゃんは呑気なものだった。

「フミ、1週間もしたら慣れるわよね?」

アタシはそれはどうだろう。
そう思っていた。

このちょっと生意気に見える子猫に七海ちゃんを取られることは許せなかった。
それに、この家はアタシの縄張りだ。

こんな小さな猫にそれを邪魔されたくはなかった。
アタシは子猫が傍に来ると威嚇した。

子猫も負けずに威嚇してくる。
そんな日が数日続いたように思う。

でも、ある時、その子猫がとても可愛らしく感じるようになった。
アタシは赤ちゃんが産めない様に手術されていた。

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