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逢いたいから~心で告げた百万回の〝好き〟~
第6章 第二部【バージンロード】闇に響く音
子ども部屋のドアをそっと開けると、中にすべり込む。二段ベッドの下に姉娘が、上に妹娘が眠っている。
小学六年の萬(ま)里(り)は、最近、随分と無口になった。つい去年くらいまでは毎日、学校であったあれこれをそれこそ機関銃のような速さで喋っていたものだった。
まあ、我が子もそろそろ思春期に入ったということなのだろう。口数が減った他は、別にたいした変化は今のところないようだけれど、これからはもっと変わってくるものなのだろうか。
小学六年の萬(ま)里(り)は、最近、随分と無口になった。つい去年くらいまでは毎日、学校であったあれこれをそれこそ機関銃のような速さで喋っていたものだった。
まあ、我が子もそろそろ思春期に入ったということなのだろう。口数が減った他は、別にたいした変化は今のところないようだけれど、これからはもっと変わってくるものなのだろうか。