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逢いたいから~心で告げた百万回の〝好き〟~
第6章 第二部【バージンロード】闇に響く音
そうなった時、自分は結婚当時同様、夫と二人暮らしに戻るのだ。史彦はけして女心をくすぐるような科白は口にしないし、それができるようなタイプでもないが、基本的に心遣いのできる男だ。まあ、あの笑えないギャグに付き合うのはいささか骨が折れるかもしれなくても、今のように適当に聞き流していれば良い。
いつか亜貴がぽつりと洩らしていた。
―皆、私のことを仕事しか眼中にないキャリアウーマンだと思ってるけど、本当は結婚もしたいし、子どもも欲しいの。
いつか亜貴がぽつりと洩らしていた。
―皆、私のことを仕事しか眼中にないキャリアウーマンだと思ってるけど、本当は結婚もしたいし、子どもも欲しいの。