この作品は18歳未満閲覧禁止です
逢いたいから~心で告げた百万回の〝好き〟~
第6章 第二部【バージンロード】闇に響く音
そういえば、亜貴は四人の遊び仲間の中では、いつもお母さん役だった。祖父の家の隣に、やはり歳格好の似た姉妹がいて、亜貴と萌の丁度良い遊び仲間になったのだ。亜貴は幼いのに、妙にお母さん役が板についていた。
亜貴は一人っ子なのに、いつも他人から〝いちばん上のお姉さんでしょ〟と言われる。恐らく面倒見の良い姐御膚のところがして彼女をそう見せているのだろう。
―仕切り屋って、損な性分ね。
とも。