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逢いたいから~心で告げた百万回の〝好き〟~
第6章 第二部【バージンロード】闇に響く音
そんな亜貴だから、たとえ年下とはいえ、二年も同棲した隆平との関係はできるだけ早くきちんとしたものに―結婚したいと―と考えていたはずだ。だが、見かけによらず、細やかな気遣いのできる亜貴は、隆平が写真学校を卒業するまで、或いはプロのカメラマンになるという夢にもう少し近づくまではと遠慮していたに違いない。
もっとも、女のヒモ同然の暮らしを送るあの良い加減な男に、そもそも夢や目標があったかどうかは疑わしいものだけれど。
もっとも、女のヒモ同然の暮らしを送るあの良い加減な男に、そもそも夢や目標があったかどうかは疑わしいものだけれど。