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逢いたいから~心で告げた百万回の〝好き〟~
第2章 平凡な主婦が考えることとは。
「あっ、わ、私」
 萌は狼狽えて口を開きかけ、自分が何も言うべき言葉を持たないのに気付く。後から思えば、雨宿りをさせて貰っていたのだとただひと言告げれば良かったのに、萌の口をついて出てきたのは自分でも予期せぬ科白だった。
「証明写真を撮りたいんです、ここで撮って貰えますか?」
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