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逢いたいから~心で告げた百万回の〝好き〟~
第7章 再会
 もっとも、無理はない。彼にとって、萌は一年前、たった一度きり客として接した相手以上でも以下でもない。萌が勝手に一人で彼に淡い恋情を抱いていたにすぎないのだから。
 むしろ、ゆきずりの客にすぎなかった萌を彼が憶えていたことの方が不思議な気さえした。
「私の母と新婦の母が姉妹なんです」
「なるほど、萌さんは新婦さんの従妹なんだ」
 萌たちは小声で囁き合った。
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