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逢いたいから~心で告げた百万回の〝好き〟~
第8章 Tomorrow~それぞれの明日~
 大きな四角いガラス窓に切り取られたその光景は、さながら一枚の水彩画を見ているかのような感がある。
 萌の脳裡でゆっくりと時が巻き戻されてゆく。
 あの日の光景が甦る。
 彼と初めて出逢ったセピア色の写真館。その前の舗道。舗道沿いのフラワーポットに咲いていた海色の紫陽花の群れ。
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