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逢いたいから~心で告げた百万回の〝好き〟~
第2章 平凡な主婦が考えることとは。
―僕に写真を撮って欲しいと頼んだことを、その人に後悔させたくないんだ。
 そのひと言は、萌の心の中に深く深く沈んでいった。
 この時、萌は自分が恥ずかしいと思った。夫と二人の娘たちとの恵まれた生活を退屈だと思い、新しい何かを期待していた自分がとても浅はかだったように思えたのだ。
 自分は一体、何をしたいと考え、何を誰に期待していたのか。
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