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逢いたいから~心で告げた百万回の〝好き〟~
第3章 もう一度だけ、あなたに逢いたい
 それでも、娘を真剣に愛する史彦の熱意にほだされ、結局は二人の結婚を承諾した。
 その日もいつものように、実家を出たのは既に夜になってからのことだった。梅雨の晴れ間は一日と保たず、夕方から再び雨が降り始めていた。
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