この作品は18歳未満閲覧禁止です
逢いたいから~心で告げた百万回の〝好き〟~
第3章 もう一度だけ、あなたに逢いたい
その時、何を思ったか、史彦がカーステレオのスイッチをオンにした。
途端にDJらしい女性の声が響いてくる。やけにハイテンションな声は、今の場合、ちょっと場違いというか耳障りにも聞こえる。
―はーい、それでは次の曲は、沖縄は那覇市のペンネーム、ミホリンさんからのリクエストで、Kの〝会いたいから〟です。
言い終わると同時に、曲が流れてきた。
萌は聞くともなしにシートに背を預け、耳を傾ける。