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逢いたいから~心で告げた百万回の〝好き〟~
第3章 もう一度だけ、あなたに逢いたい
 その時、何を思ったか、史彦がカーステレオのスイッチをオンにした。
 途端にDJらしい女性の声が響いてくる。やけにハイテンションな声は、今の場合、ちょっと場違いというか耳障りにも聞こえる。
―はーい、それでは次の曲は、沖縄は那覇市のペンネーム、ミホリンさんからのリクエストで、Kの〝会いたいから〟です。
 言い終わると同時に、曲が流れてきた。
 萌は聞くともなしにシートに背を預け、耳を傾ける。
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