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逢いたいから~心で告げた百万回の〝好き〟~
第3章 もう一度だけ、あなたに逢いたい
 後から考えても、自分がどうしてそこまで大胆になり切れたのかは判らない。使い古された陳腐な表現ではあるが、〝誘惑に負けた〟或いは〝魔が差した〟としか言いようがない。
 〇八〇―△△△―×××。萌は既に幾度も諳んじた祐一郎の携帯ナンバーを次々に押していった。
 しばらく間があった後、発信音が響いてきた。誰も出ない。
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