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逢いたいから~心で告げた百万回の〝好き〟~
第2章 平凡な主婦が考えることとは。
これだけ言えば、萌自身が彼女の人生に〝ラッキー〟という文字がないと訴えることがどれほど贅沢であるか、我が儘であるかと誰もが口を揃えて言うだろう。
実際、萌は幸せなのかもしれない。いや、幸せなのだ。面白みはないが、誠実で穏やかで働き者の夫と可愛い二人の娘たちに囲まれて、萌の毎日はめまぐるしく過ぎてゆく。夫や二人の娘の弁当作りで一日が始まり、子どもたちが小学校から帰ってくるまでは家で一人。家事を済ませてしまえば、実際のところ、何もすることはない。
実際、萌は幸せなのかもしれない。いや、幸せなのだ。面白みはないが、誠実で穏やかで働き者の夫と可愛い二人の娘たちに囲まれて、萌の毎日はめまぐるしく過ぎてゆく。夫や二人の娘の弁当作りで一日が始まり、子どもたちが小学校から帰ってくるまでは家で一人。家事を済ませてしまえば、実際のところ、何もすることはない。