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奴隷制度のある現代
第3章 1-3 拘置所での生活
12:00
職員が昼食を配膳しにきた。
食べ終わると職員が食器を回収しにくる。

13:00
独房チェックが始まる。
独房チェックは毎日一回行われるもので、男性職員が各房を回って怪しいものがないかなどを確認する。
男性職員二人が牢に入ってきて言う。

男性職員:
「6番、これより独房のチェックを行う。
 両手を前にそろえろ。」

美雪は男性職員に言われた通りにすると、両手に手錠がかけられた。

職員は美雪の手錠にチェーンのようなものを取り付け、それをしっかりと握った。
そしてもう一人の職員が牢内を一通りチェックする。


15:00
特にすることがなかったため、ベッドで軽く眠っていると、奴隷収容棟の鉄扉が開く音がした。
美雪はその音で目を覚まし、鉄格子から鉄扉の方を見た。
また、だれかが連行されてきたようだ。

手錠腰縄姿で連行されているその人は美雪と同じ白いシャツ姿だった。
こちらに近づいてくるにつれ、その人はまだ高校生くらいの少女であると分かった。
その少女はうつむいて涙を流していた。

拘束されて歩かされているとき、泣きたくなる気持ちはよくわかった。
こんな若い子も奴隷にされちゃうんだ、、。

自ら奴隷志願書を提出したのかもしれないが、もちろん進んで奴隷になりたい人なんていない。
みんな家庭の事情などさまざまな事情で奴隷になることを余儀なくされた人なのだ。
美雪はとても悲しい気持ちになる。

その少女は美雪のちょうど向かいの独房に監禁された。
監禁されてからもしばらく中で泣いているようだった。


17:00
美雪が牢の中で軽くストレッチをしていると、女性職員がやってきて言った。

女性職員:
「6番。シャワーの時間です。両手を前にそろえなさい。」

シャワーは2日に一回だ。
おとといはシャワーに入ったが、昨日は体を洗えていない。
美雪は嬉しかった。

美雪が両手を出すと手錠がかけられる。
女性職員は美雪に腰縄を巻き付け、縄尻をしっかりと持って言った。

女性職員:
「歩きなさい」

収容棟の1番奥に扉があり、その扉を開けて中に入ると、さらに5つの扉が縦に並んでいる。

女性職員は1番奥から2番目の扉を開け、中に入るよう言った。
美雪が中に入ると女性職員も一緒に入ってくる。
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