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艶妻・蘭の扇情〜娘の家庭教師との淫靡でふしだらな個人授業
第4章 諦め
先生はそう言って私をじっと見つめてきたわ。

急に優しい態度に変わった先生に驚いたけど、きっと先生の本性はこっちだって直感した。

奥さん、あなたは娘に十分すぎる愛情を与えてるよ、先生は私の耳たぶをあまがみしながら言ったの。

私、どうしても、娘にはちゃんとした学歴を与えてやりたかった。

高校を中退してしまった私にはいつも劣等感が付きまとったから。大学を出てから好きなことをやればいいって娘を何度となく説得もしたわ。

あなたの娘は、勉強する気がない、僕がいくら説得しても、ノートすら開かない。
先生は言いながら蕩けてしまいそうに甘い柔らかなキスをしてきたの。

私は先生の腕の中で脱力して先生を見上げたの。そしたら先生が言ったの。

よくがんばったね、蘭さん、って。ふっと涙がこぼれてしまった。

私、自分みたいな辛い思いを娘にさせたくない。その一心だったの。でも、娘は娘で、私ではない別な人格を持った一人の人間。私がすべてをコントロールすることなんてできなかったの。でも、先生は娘の幸せを望む私のがむしゃらな想いを全身全霊で受け止めてくれた。母親失格だと心の奥で自分を責めていた私を、激しく攻めたてることで先生は解放してくれたわ。

そしてそのあと、ゆっくりと娘への期待を諦めようとしはじめると、こんどは先生は包み込むように優しく私を抱いてくれたの。

先生は縄を解くと、私を抱きかかえて、リビングに運んでくれた。そしてソファに寝かせると、先生も裸になった。素肌をぴったりとくっつけあって抱き合うと、背骨が蕩けてしまいそうにになった。

耳たぶを甘噛みされて、首筋を舌が這って、胸を舐めまわされた。これまでにない甘くて優しい感触に、胸の奥が震えた。その震えが体の芯に響いて、熱いものが下へと降りて、体の外に滴り落ちる心地がした。
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