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12歳年下の彼のお誕生日の話
第1章 秘密の男子会
可愛いって褒めた時の
巴さんのリアクションが可愛くて
しつこく可愛いって言いまくった夜は、
確かに巴さんはいつもよりも
感じてる感じで乱れてたから。
褒めると言うのも…
ある意味…セックスの
テクニックなのかも…知れない。
『後は…相手の名前呼びながら、
好きって言えれば…良いかもね?
ねぇ、ミナト。ミナトもそう
思うでしょ?違った?』
思わずその…有翔の言葉に
何で知ってるの?とかって思ってしまう。
『え、あ、…あぁ~、う、うん
…ち、…違わない…かな…?』
『後は…そうだなぁ…焦らすとか…?』
『焦らすのは……わかる……』
うんうんと有翔の声に
思わず頷いて同意してしまって。
『ちょっと、大分…ミナト
今日、飲み過ぎなんちゃう?
全部…ええ感じにアルトに
誘導尋問されてしもてんで??』
ビールサーバーのビールは
ギフト用の特別な一番搾りで
ついつい美味し過ぎて…飲み過ぎてて。
お酒に強い有翔に乗せられてしまって居た。
『後はさぁ…具体的なテクとかは、
俺からソウタに教えとくし、
ミナトは…ここまでで…
巴ちゃんが待ってるし
帰った方がええんとちゃう?
あんまり遅くなったら、巴ちゃんも
おうちで寂しがっとるかもやし…』
と…双子による講義の…
有翔からの講義が終わった時点で
半ば追い返されてしまって。
そのまま…双子のマンションを後にして
電車に乗って垂水駅まで移動して。
巴が待っているテラスハウスへと戻った。
『すいません、巴さん
今、戻りました』
「あれ?港斗君?早かったね…
男子会はもうお開きになったの?」
『いえ、僕は…邪魔だから
途中で追い返されちゃいました』
そう言う港斗の言葉に
不思議そうに巴は首を傾げた。
確か…小林君に頼まれて、
あの2人に先生を頼んだのって
港斗君なのに?って。
元々教えて欲しいって小林君に
頼まれたのも港斗君だし、
2人に頼んだのも…港斗君なのに
その港斗君は…途中で帰されたのだそうで。
今頃…どんな講義が…
双子から直々に
小林君に…行われてるのやら…。
『あ、巴さん…お風呂って…』
「ご…ごめん、こんなに
早く戻って来るって思って無くて…。
終電位なのかなって思ってたから。
もう…さっき…入って来ちゃった…」