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12歳年下の彼のお誕生日の話
第1章 秘密の男子会
『そうですか…ですよねぇ…。
僕も…お風呂…入って来ますね…』
そう言って肩を落としながら
バスルームへ向かって行く彼の
後姿はいつもよりも小さく見える気がする。
「あ、待って…港斗君…
一緒に…と言うか…もう
私は、入ったんだけど…
背中…流したりとか…する?」
『え?良いんですか?
じゃあ。頭洗って
身体…ある程度洗えたら呼ぶんで
背中…流して貰ったりしても良いんですか?』
いつも…一緒に入ってるから
あのお背中お流ししましょうか~ってやつ
そう言えば…洗い合いっこはあっても
した事…無かった様な…気がする。
「うん、じゃあ…リビングで待ってるね」
リビングのソファに座って
寛ぎながら葵ちゃんとLINEをして。
今日のお礼とかをしていたら
バスルームから彼が呼んでる声がして。
「うん、待てて~~!!今そっち行くから」
バスルームの方へ向かって、
自分の着ていた服を巴が脱ぐと。
少しだけバスルームのドアを開いて、
中に居る港斗に声を掛けた。
「港斗君、中…入ってもいい?」
毎日お風呂に一緒に入ってるし
生理じゃない日は毎日
してる…様な…感じ…だし…。
こんな事を確認するのも…
何だか…調子が狂ってしまう……。
『あ、はい…お願いします…』
ゴシゴシと…泡立てたスポンジで
港斗君の背中を洗いながら。
『巴さんは…今日は…
エビちゃんと一緒だったんですよね?
エビちゃん…どうでしたか?』
「うん…今度のデートが、
初めてのお泊りデートだから
楽しみにしてる…みたいだったよ?
前日の6日に…美咲さんのサロン
予約してるって話をしてたから…」
そう…今日の葵ちゃんの様子を
港斗君に報告すると何やら
考え込んでいる様子で。
「どうかしたの?港斗君」
『え、いや……その…
巴さんも…やっぱり……
僕とデートする時とか…に…
下着とかって新調したりとか……は?
したりとかって…したりするものですかね?』
「今は…一緒に…暮してるから、
毎日別の下着…はさ…、流石に
こっちも…何組あっても足りないし
そこまではね…、できないんだけど…
って…下着がどうかしたの?」