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12歳年下の彼のお誕生日の話
第7章 沖縄旅行 2日目
葵から送られて来た画像を
彼が私のスマホを覗き込むようにして
一緒に見ていたので、
気が付いたら顔の距離が凄く近くて。
ちゅ…と…彼にキスを鼻の頭にされてしまった。
『巴さん、隙アリでしたよ?』
「隙アリ?…好きアリじゃなくって?」
『じゃあ、好きアリのキスですね?』
はははと彼がそう言って笑って、
今度はちゅぅ…と唇に触れるだけの
軽いキスをして来る。そのまま
触れるだけのキスで離れる距離が
寂しいと感じてしまって、ちゅっと
こっちから追いかけるみたいにして彼にキスをする。
『キス…今のじゃ物足りなかったですか?』
「ん…もっと…キス…したい…かな…?」
『キスだけ……で、いいんですか?』
そう、分かっているクセに
ワザとこっちに言わせる様に言って来て。
むぅ…っと巴は口を尖らせて
拗ねた様な顔をしながら…港斗の方に
恨めしいオーラを纏った視線を向けた。
『冗談ですって、怒らないで下さいよ。
僕も…キス…もっと沢山したいですし、
勿論…えっちも…沢山したいですからね?』
ちゅっ…ちゅ…っと…彼が
こっちのご機嫌取りの様に
目尻の辺りや瞼や頬に…キスを何度もして来て。
口角の辺りにキスをしてくれるけど
唇にはキスをしてくれなくて。
「みっ…港…斗…君ッ…、意地悪ッ…しないでッ」
『キスしても良いですか?巴さん…』
「いいに…決まってる…し…ッ…、
私も…港斗君と…したい…よ…」
『どっち…を?』
「ど、どっちもッ…って言う意味だってばっ」
グイっと…手首を掴まれて
ベッドの上でうつ伏せにしていた身体を
上に仰向けになる様に戻されると。
グイっと両方の手首を纏める様にして
彼の片手で掴まれて頭の上に
持ち上げると、ベッドに縫い付けられてしまった。
そのまま…唇を貪る様な…
舌を舌で絡め取られて舐め上げるような
そんな濃厚なキスをされてしまう。
「んんっ…ふ、んん~~ンッ!!!」
こっちの閉じている足と足の間に
グイグイと彼が自分の足を押し込んで
割り込ませて来て。ビクッと巴は
彼のその行動に身体を強張らせた。
「んやぁ…、それ…ダメッ…」
『ダメは…ダメです…よ?巴さん…』