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12歳年下の彼のお誕生日の話
第8章 沖縄旅行 3日目
シャンプーから…洗い直して
全身を綺麗にして、隣の
洗面台で歯磨きも済ませた。
備え付けの備品のドライヤーで
洗面所で髪の毛をある程度乾かして。
キャリーバックからお化粧水を出すと
お風呂の後の肌にうるおいを与える。
『巴さん…も、飲みますか?水』
冷蔵庫の中から…私の分の
ペットボトルを持って来てくれて。
すぐ飲めるように彼がキャップを
開けてこっちに渡して来てくれて。
「うん、ありがとう。港斗君」
『寝るのは…この…リビングの横の
プールが見える方のベッドにしましょうよ』
ああそうだ…このヴィラは4人用…だった。
そう言えば…もう2人分のベッドは……
この部屋の中の何処にあるんだろう…。
リビングから…振り返れば…
2ヶ所…アーチ状の…壁の部分があって
その両方にカーテンが掛かっている。
ベッドのすぐ横の部分の
カーテンを開けると
そこには…大きめのクローゼット。
このサイズなら…キャリーバックを
ここに納める事も出来るけど
お部屋がここまで広いから……
ここの納めるまでも…無い様な…気がする。
と…なると…、残る場所は…
キッチンのカウンターから正面の
白いカーテンが閉まってる向こう側だ。
そぉ~っとその白いカーテンを開くと
こっちはシングルベッドが2台
ハリウッドツインスタイルに置いてあって。
こっちのベッドルームは
壁で囲まれて独立しては居ないが
カーテンや間仕切りで
周囲を仕切られている分
プールの見える窓際のベッドよりも
お籠り感がある…空間になっている。
『リゾート感は…ね、あっちの
プールが見える方だと思うんですけど。
こっちのベッドの方が、何と言うか
お籠り感と言うか秘密の空間って
そんな感じがして…えっちな感じしませんか?』
「どっちも…ベッド…だけどね……」
『巴さん……そんな…言い方…
しないでも…いいじゃないですかぁ~。
折角あるんだから、あっちのベッドも
使いましょうよ~巴さぁ~ん…』
「誰も…しないとも言ってないし
こっちのベッド使っちゃだめとも
言ってない…んだけど…?」
しょんぼりとしてた彼が
キラッっとその目を輝かせていて。