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12歳年下の彼のお誕生日の話
第10章 美ら海水族館
横から見ていても…
その青いカレーから、普通の
カレーの匂いがするのに
何とも言えない違和感を感じてしまう。
『青って、食欲を減退させるって
言いますけど、これ…凄い
子供喜びそうで可愛いけど
美味しそうってなりませんもんね…』
「でも、崩しちゃうの……勿体ない…気が」
そんな事を言っても食べる物なので
食べるしかないんだけど。
目の前の水槽を見上げると
マンタが…優雅に飛ぶ様に
泳いでいるのを下から見上げられて。
『須磨シーには、シャチみながら
ご飯食べられる所あるらしいですね…』
港斗も黒潮の海の水槽を見上げながら
そう須磨シーこと、須磨シーワールドの
話をして来て。
『今までは当日配布の
整理券だったみたいですけど、
来月からは事前予約が出来るようになるって
小林君が言ってましたよ?』
小林君は葵ちゃんと七夕の日に
須磨シーワールドでデートした時に
本当はここの、ブルーオーシャンで
ランチをしたかったみたいで。
まだ今月は…事前予約は出来なかったから
それに葵ちゃんを一緒に並ばせるのはと
ブルーオーシャンは今回は見送ったと
そんな話を聞いて…、もし行ったら
感想聞かせて欲しいと言われたそうで。
行きたいとは彼も行ってたけど
いつ行くんだろ?垂水から須磨は
すぐそこだから、いつでも行けるけど。
そんな事を考えている間に
彼はカレーを食べ終えたみたいで。
『巴さん、お待たせしました』
「うん、いいよ。じゃ…行こうよ」
大水槽の横にある
オーシャンブルーを後にして、
大水槽を正面から眺めながら
反対側にあるサメ博士の部屋に向った。
サメ博士の部屋は、ちょっとした
サメの資料館の様になって居て。
色んなサメのサメ肌を触り比べたり
色々な種類のサメの歯を見比べたり
実際にラボの様な部屋の奥には
10種類のサメが泳いでいるので、
展示されているサメ肌や歯が
どのサメの物なのか実際に奥で
泳いでいるサメと一緒に観ることが出来る。