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12歳年下の彼のお誕生日の話
第12章 Yuki Suite Kourijima

ドキドキしながら…
ガチャと…そのドアを開くと。
建物の外の外付け階段になっていて。

その階段を…上ると、
丁度リビングの真上になる部分が
屋上テラスになっていて。

その屋上テラスからは…
高台の屋上の高さを生かした
古宇利島の絶景を眺める事が出来る。

「わぁ~、良い眺め~」

『でしょ?秘密の場所で、
この絶景を2人占めして、ふたりだけの
誕生日パーティーしましょうよ』

「えっ?ここで?」

立派なキッチンはあるから、
買い物さえして来て居たら
ちょっとした物位用意出来たのに。

『会場はあそこですよ、巴さん』

自分でお互いを呼び捨てにと
彼は言って来たんだけど、
まだどっちも慣れて無くて
呼び捨てになったり元の呼び方だったりする。

会場は…その屋上テラスの片隅にある
特徴のある玉ねぎみたいな形をした。
バードハウスベッドで、玉ねぎの
入口にはカーテンが付いているから
カーテンを閉め切れば、
2人きりのプライベート空間にもなるし。
バードハウスベッドが設置されている
テラスの1面は壁で覆われていて
隣のヴィラから見えない様になって居る。

「って…この…玉ねぎベッドの中??」

玉ねぎの中のベッドの上が
正しいのかも知れないけど。
彼がここで誕生日パーティーを
しようと、言ってきて。
そのバードハウスベッドの前には
ラタンのガラストップテーブルがあるけど。

『これ、僕がここで
ふたりだけで、パーティーしたいからって
予め、お願いして置いたんですよ』

バードハウスベッドの中には
丸い木製のテーブルの様な物があって。
お洒落な個室居酒屋みたいになってる。
ゴロゴロしながら、お酒飲める所みたい。

「ここでするの?
巣籠りパーティーってこと?」

―――――――――――――――

※注意※

実際にヴィラ屋上テラスにあるのは
玉ねぎの様な形のデイベッドですが、
サイズはこのお話の中では、
現実の物より大きめに設定しています。
実際の物よりも日差しの部分を
蜜に編み込まれた物としています。

屋上テラスには、デイベッドのみ
設置されています。外にも
中にもテーブルはありません。

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