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12歳年下の彼のお誕生日の話
第14章 沖縄旅行 最終日
その先には…シーサーの絵付けや
織物、琉球ガラスや紅型の体験が出来る
工房と、ここのガラス工房で作られた
ガラス製品が販売されているお店がある。
カラフルなグラスや一輪挿し、
可愛い動物やお魚の置物。
アクセサリーなんかが売っていて。
その先に進むと、令和から
一気にタイムスリップしたみたいな
昔ながらの琉球王国の街並みが現れる。
このエリアは琉球王国城下町で、
赤瓦の古民家が立ち並び、
琉装をした人達が行きかう。
ハイビスカスやブーゲンビリア…、
アカギの木なんかが植えられている。
『巴さんも…どうですか?
本格的な…は、時間的に無理ですけど
今着てる服の上に羽織るだけの
お手軽、琉装体験も出来るみたいですよ?』
本格的に着付けて貰う物から
今着てる服の上に羽織るだけの
着付けに3分とかも掛からない様な
お手軽な琉装体験もあるみたいで。
『この城下町エリアを
そのまま歩けるみたいですよ?』
…と、言う訳で…
琉装体験+散策15分付きの
コースで…体験をする事になって。
色とりどりの…原色の紅型から
好きな物を選んで、着付けを
して貰って、小物も
レンタルして貰えて、
古民家の中で写真を撮って。
琉球王国時代の…王族に
なった気分で…城下町を散策する。
『巴さん…素敵ですよ…その
紫色の…紅型…の着物…』
黄色が人気らしいんだけど、
ちょっとなぁと思って
紫色をチョイスしたんだけど。
港斗君は…冠みたいな帽子の所為で
王様感が…凄いする……。
「港斗君は…王様みたい…だよ?」
『お偉いさんみたいですか?』
昔ながらの古民家の他にも
ご神木みたいな木があって。
おみくじをそこで引いたりとか。
古民家だけじゃなくて
神アシャギと言う
神事をする為の場所があったり。
昔のおトイレの跡があったり。
城下町には琉球犬の空ちゃんが居て
見た目はいかつい感じの
闘犬ぽくも見えるけど…
大人しい性格の女の子なのだそうだ。
城下町に咲いている
ハイビスカスの花と
一緒に彼に写真を撮って貰ったり。
雰囲気のあるロケーション撮影を楽しんだ。