この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
12歳年下の彼のお誕生日の話
第2章 2024年7月6日
予約してた時間をちょっと過ぎて
美咲さんのサロンがある
雑居ビルの近くにある、
美咲さんの同級生が経営している
イタリアンのレストランに到着した。
店の前には既に彼の姿があって。
『すいません…、今日は突然
お邪魔することになりまして…。
初めまして、生田港斗と申します。
いつも…巴さんから…美咲さんの
お話を聞かせて頂いております…』
『きゃ~ぁ…、貴方が…港斗君なのね?
お話は、ずっとね…、千冬と
友坂さんから伺ってたから…。
私も…お会いしてみたいと思ってたの。
あ、…私がお誘いしておいてごめんなさいね?』
入って入ってと…中に入る様に
美咲さんが私達に促して来て。
そのマンションの1階にある
イタリアンのレストランに入った。
お店の奥にある…ソファの
スケスケのカーテンで半個室の様に
仕切られているテーブル席に案内される。
オススメのグラスワインを頂いて
コースを頼んである様だったので
前菜の盛り合わせと一緒に
グラスワインが届いて、
4人でワイングラスを合わせて乾杯をした。
『でも…こんな所に雰囲気のいい
イタリアンのお店あるなんて
僕…知りませんでした…』
このお店はご夫婦で経営をしてる様で
そんなに大々的には広告したりとか
してないのよ~っと美咲が説明する。
『でも…3人が
一緒に来てくれて良かったわ~、
主人は今日は遅くなるし、ひとりで
食べても美味しい物も美味しく無いもの…』
前菜の次にはバーニャカウダが出て来て、
このバーニャカウダがこのお店の
大人気メニューなのだそうで。
大人気とだけあって、美味しかったから
つい、アラカルトでお代わりをして。
その後には本日のカルパッチョ、
大皿で提供されるスタイルで
取り分けてシェアする感じのコースで。
お店のオススメのペスカトーレと
メインのお料理である
その日のお魚のアクアパッツァも
とっても美味しくて。また二人でも
ランチに来たいねって話をしてたんだけど。
葵ちゃんも小林君とデートに
利用させて貰いたいですと
合間にテーブルまで来てくれた
このお店のシェフであり経営者の
美咲さんの同級生の堂本さんとちょっと
色々とお話を聞かせて貰ったりとかして。