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12歳年下の彼のお誕生日の話
第2章 2024年7月6日
雄介さんからは離婚するとは
あの時に聞いたには聞いたけど。
その後の森園さんが、
どうなったか…なんて…わからない。
お金持ってる男性と再婚でもして
慰謝料の支払いを肩代わりして貰って。
今頃…悠々自適に、仕事もせずに
タワマン暮らしをして、
その人が留守の間に男の人を
タワマンに連れ込んだりしてるのかもって。
「ねぇ、それより港斗君
明日って…朝は何時に出るの?」
玄関の鍵を開けてドアを開いて
港斗が巴の為にドアを押さえていて。
お礼を言いながら室内に入った。
『ああ、明日は8時の飛行機なので
6時過ぎに迎えに来てくれるんで』
「でも、良かったの?そんなに早くから」
『帰りだけで良いとは、僕も
言ったんですけど…。気にしなくていいって
今日、淡路の子と遊んでるから
ついでついでって言ってましたけどね?
割と平日でも仕事してから淡路島行って、
仕事に合わせて早朝に淡路島から
帰って来たりしてるみたいですよ?あのふたり』
お湯張りして来ますねと
そう彼が言って、バスルームに
水栓を彼が閉めに向かった。
「ありがとう、港斗君
じゃあ、私、コーヒー淹れるね?」
廊下の方に居る彼に聞こえるように
大きめの声でお礼を言うと。
『あ、冷蔵庫にある
アイスコーヒーで良いですよ
あれ、封開けちゃってるんで
飲み切っておかないと…なんで』
冷蔵庫のペットボトルの
アイスコーヒーで良いと言ったので。
私は美咲さんに貰ったハーブティーを淹れて
彼にはグラスに氷を入れて
アイスコーヒーを注いだ。
リビングのカウチソファの所に
紅茶とコーヒーを持って行って。
彼が戻って来るのを待っていると
キッチンの給湯のスイッチを押して
彼がソファの隣の定位置に腰を下ろした。
「お帰り~、ありがとう」
『コーヒー、ありがとうございます。
明日は…朝も…早いですし…、今日の
えっちは1回だけにしましょうか?』
明日は…6時には家を出るから
5時ぐらいには…起きないとなぁ
って考えたら…今日のえっちは1回って
彼が言うのは…妥当…な提案な
気がする…。
『ダメでしたか?無し…ですかね…?』