この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
12歳年下の彼のお誕生日の話
第3章 2024年7月7日
この仕上げのスプレーは
朝のメイクを崩れにくくして
夕方のお化粧崩れを
防いでくれるものなのだそうだ。
ベースが仕上がった頃に
巴姉サンの妹サンの
千冬サンがサロンに来てくれて。
そこで美咲サンとバトンタッチして
残りのメイクの仕上げをしてくれて。
残った時間で、2人で両サイドから
ヘアアイロンで髪の毛を巻いてくれて
ロープ編みのハーフアップにして貰った。
下に残ってる部分も巻いてあるから
毛先に動きのあるウェーブになっていて
仕上げにトップの髪の毛を引き上げて
ちょっとだけふんわりとさせてくれて
こなれた感じの仕上がりになる。
ヘアアクセを使って無くても
華があるアレンジにしてくれて。
崩れない様に止めている
ヘアピンは…頃合いを見て
外す様にと…アドバイスを受けた。
でないとヘアピンが刺さって
えっちに集中できないからね~と
千冬サンからありがたいお言葉を頂いた。
駅までは…歩いて行ける距離だけど
千冬サンが送ってくれると申し出てくれて
ありがたく美咲サンにお礼を言って
千冬サンの車の助手席に乗って
美咲サンに見送られてサロンを後にした。
ーー
ーー
ーー
巴&港斗side
搭乗案内を開始すると
アナウンスがあって。
ボールディンググループ毎に
機内への案内が始まる。
帰りの飛行機は…平日だから
窓際が取れたけど、
行きの飛行機は機内中央で
申し訳ありませんと…そんなの
ある意味早い者勝ちだし
今日は日曜日だから中には
日帰り沖縄とかの人もいるだろうし…。
夏休み前とは言え…沖縄はもう
梅雨明けしているのだから。
神戸空港から那覇へ向かう飛行機の
機内はほぼ満席の状態だった。
『飛行機…テンション上がりますね?
離陸する時の…あの…、斜めに
なってる時が…僕、昔から
好きなんですよねぇ~。飛行機乗ったら
旅行って気分になりますもんね?』
私と港斗君を乗せた飛行機は
定刻通り8:00に出発して。
飛行機には…何回か乗ってるけど
この離陸する時って…こう
大人だけど…ワクワクしてしまう。
安定飛行に入って、
機長からの機内アナウンスが流れて。