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12歳年下の彼のお誕生日の話
第5章 7月7日 PM編

スルッと…腰に彼が手を回して来て
身体を引き寄せられた。

『沖縄…何回か来てるんで、
山羊とか食べたりしたんですけど、
ウミヘビは初めて食べましたよ』

沖縄に何度か来ている彼も
夜光貝とウミヘビは初めてだったみたいで。

『元気でそうな…感じ??』

『ははは、そんな食べたからって
すぐに効果でないと思いますけどね?
じゃあ、…部屋に戻ったら…
さっきのイラブ―の効果試しますか?』

平常時から…元気過ぎる彼が
これ以上元気でタフになったら、
私の方が…元気にならないと…
ついて行けない…気がするんだけど。

『そう言えば…あの2人…も、
今頃……ベッドイン…してますかね?』

そう…自分達の旅行をエンジョイし過ぎて、
2人が今日…初めてお泊りデートだって
すっかり忘れちゃって楽しんでたけど。

「でも…須磨シーワールドホテル
凄い人気で予約取れないって……」

今夜はあの2人は…どこに行ってるんだろ?

ふとそんな疑問が巴の中に浮かんで…。

『二人は…明石海峡大橋が
部屋の風呂から見える
ビューバスの部屋に泊ってますよ。
小林君がラブホテルは嫌だって言うんで
僕は…ベノアリゾート勧めたんですよ?
あそこの一番いい部屋…予約したら?って。
淡路島は…旅行みたいになりそうだし、
だったら須磨シーから遠くないし、
舞子ビラどう?って…提案したんですよ』

「舞子ビラ…近すぎて…、
逆に行かない…かも…?
あ、あそこは…?ピエナ神戸の
ピエナスイートとか……」

『今頃………ですよね?きっと…』

「葵ちゃんも…かなり…
早朝からエステ行ったりして、
ネイルも画像送ってくれてたし
……準備万端で気合いれてたしね…」

『エビちゃんも…一緒に巴さんと
下着買いに行ったりしてたんですよね?』

そんな話をしながら、ホテルまで
歩いて戻って来て、ホテルの近くの
コンビニで飲み物を調達して。
客室に戻った、お部屋のユニットバスに
お湯張りをして…買って来た
冷たいさんぴん茶を飲みながらお湯張りを待つ。

『洗濯は明日のホテルでしましょうか…』

お家のソファに比べると
何処のソファも小さく感じる。



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