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主婦という枯れない花
第4章 戻ることの出来ない以前の自分
「だから私達も性欲の発散の為だけのエッチの相手を探すんだよ。あくまで店の中だけの関係ね。まぁ良いなって相手とするわけで誰とでもってわけじゃないけどね」
そんなに割り切ってセックスをしたことがなかった。
「そうなんだ...遥香はなんだか大人だね」
嫌味とかではなく純粋にそう思った。
「何言ってんの。私達はもう大人だよ」
そう言って遥香が笑う。
「ちなみに久し振りのエッチはどうだった??」
ニヤニヤしながら聞いてくる
「えー。恥ずかしいな。答えなきゃ駄目?」
「今更何言ってるのよ。答えなきゃ駄目!」
「その...凄かった。エッチってあんなに気持ち良かったかなって思って...」
「オナニーじゃ味わえない感覚でしょ?」
「うん...」
相手が遥香とは言え恥ずかしい。
「あー。まさか美樹が、エッチまでしちゃうとはなー」
それは私も同感だった。
「リコちゃんが羨ましいな」
遥香がつぶやいた。羨ましいの意味が分からなかったが。
「でも店にはしばらく行かないほうがいいかもね。ショウ君の事、本気になっちゃうとまずいし。」
遥香の言う事は、もっともかも知れない
「あとはあれだね、今後もエッチしたかったりする?」
「えっ...?分かんない...」
「そりゃあしたいよねー。」
返答があってない気がするが間違いでもないので指摘はしなかった。
「旦那さんとはできそう?」
聞かれるまでもない。
「それは無理かなー」
「だよね。特定の男じゃなくて、いろんな男とした方がいいかもね。そうした方が本気にならなくて身体だけの関係で済むから」
そう言って遥香が鞄からポーチを取り出し渡してくる。
中を開けるとコンドームが数個と錠剤が入っていた。
「コンドームは基本的には必ず付けること。で、そっちの薬がアフターピル。念のためにあげる。中で出した際は必ず飲んでね」
自分に必要になると思えなかった。遥香に押し返す。
「折角だけどいらないと思うよ。」
それを更に押し返される
「いいから持って帰りな。御守りみたいなものだから、使わなければそれでもいいんだからさ」
そう言って遥香が微笑む。
「しかし旦那さんから見たら私は悪い友達だね。美樹に不倫を勧めてるんだから。でも美樹には色々と楽しんでほしいの。せっかく子離れしたんだから」
そう言って遥香がグラスを空にする




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