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主婦という枯れない花
第5章 乱れた温泉旅行
話を聞くと二人は私達と同じ旅館らしく更に客室露天風呂付きの良い部屋に泊まっているとの事だった。
遥香が見てみたいと言い出し、呑み足りない事もあり二人の泊まっている部屋で呑み直すことになった。コンビニで飲み物とおつまみを買い2人の部屋に向かう。
部屋の中はたしかに広く窓の外に露天風呂が見えたが外は暗くなっていて良くは見えなかった。
遥香と二人で脱衣所から客室露天風呂を覗く三、四人入れそうな檜の浴槽が置いてありお湯が掛け流されていた。
「凄ーい!」
そう言って二人ではしゃぐ。
「一緒に入る?」
亮君が冗談めかして言って来た。
「駄目!」
遥香が笑いながら言う。
部屋に戻り呑み直す。
遥香の隣に亮君、私の隣に蓮君が座る。
亮君と遥香は心なしか距離が近くなっている気がする。
乾杯し直した所で蓮くんが言い出す。
「ゲームしようか」
「どんなゲーム?」
割り箸を取って先端に王冠のマークと1から3番の番号を書く。
王様ゲームだ。やったこと無いがルールは知っているり
「下心丸見えじゃん!やらしー」
そう言って遥香が笑う。だいぶ酔っ払っているようだ。私も人のこと言えないが。
「違うよ。俺たちだってどんな命令受けるかわからないんだよ」
蓮くんがそう言って笑う。
「せっかくだし、やろうよ。あんまり過激な命令はしないようにするから」
私はドキドキしていた。遥香はなんて言うだろう。
「私は良いけど美樹は?」
「遥香がそう言うなら...」
内心どんな事が起こるだろうかドキドキしながら考えていた。あんまり過激なら断ろう。
「じゃあ、しょうがないから付き合ってあげるか。二人共、信頼してるからねー」
遥香がそう言ってゲームが始まった。何だか気持ちが高揚して来るのがわかった。


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