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主婦という枯れない花
第6章 初めての相手
話によるとその場では茜ちゃんと翔君という男の子が恋人がいて大樹君という男の子が別れたばかりらしい。
「拓也も良い人なんだけど彼女できないねー。何でだろうね。」
茜ちゃんが不思議そうに言う。拓也くんは見た目も悪くなく私から見てもモテそうな気もする。
「拓也くんは彼女いないの?」
私の問いに代わりに大樹君が答える。
「いないですよ。こいつ童貞ですよ」
そう言って笑う。明らかに酔い過ぎているようだ。
「牧さんの前で言うなよ!」
拓也くんが慌てる。少し可愛らしかった。
「まだ二十歳でしょ?焦らなくて良いんじゃない?」
本心からそう思った。
「いや、でも周りみんな経験してますからねー」
たしかに私も高校の時だしなーと思いながらお酒に口をつける。この時期の男の子にとっては重大な関心事なんだろう。
「まぁ、そのうち相手見つかるよ!」
茜ちゃんが拓哉励ます。
「うるさいよ!」
拓也君が笑う。
「茜が卒業させてあげれば?」
大樹君がからかう。
「私、彼氏いるよー」
茜ちゃんが笑って答える。
「居なかったらオッケーなの?」
翔君も乗っかる。
「わかんないけど。そういう雰囲気になれば全然ありだと思うよー」
茜ちゃんの一言に男性陣が色めき立つ。
「だってエッチ自体は嫌なものじゃないし。そういう雰囲気になったらって話ね!」
「茜、エッチ好きなんだ」
そう言って大樹君がニヤニヤする。
「嫌いな人いないでしょ?」
「牧さん、そうなんですか?」
翔君が私に話を振る。
「全員とは言えないけど基本的にはみんな好きなんじゃない?」
「牧さんも好きなんですか?」
「まぁ人並みには好きかな。っていうか私の話なんて興味ないでしょ」
「ありますよ!めっちゃ聞きたいもん」
拓也君が言う。
「私も気になる!牧さんって何人ぐらいと付き合った事あるんですか?」
「2人目の彼氏が今の夫だから付き合ったのはふたりだよ。」
正直に答える。
「意外!綺麗だからもっと経験あるのかと思ったー。」
茜ちゃんは本気でそう思っているようだった。
「早くに結婚したからね。」
そこで大樹君が突っ込む。
「付き合ったのは2人って事は、付き合ってない男の人がいたって事ですか?」
「あ~そういう事か!」
茜ちゃんが頷く。
「えっ?どういう事?」
拓也君の問いに茜ちゃんが答える
「付き合ってないのにエッチだけした事ある人が居るんじゃない?」
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