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主婦という枯れない花
第6章 初めての相手
どれだけの時間そうしていただろう。そうしている間も私の背中を彼の手が撫でるように動く。
「牧さん。抱きたいです。」
彼が口にする。
「エッチしたいって事?」
「はい」
迷った。私の身体は既に熱を帯びていたが理性がまだ少し残されていた
「拓也君、初めてなんだよね?本当に私でいいの?おばさんだよ。後悔しない?」
「牧さんがいいんです」
そう言って抱きしめてくる。
「約束できる?今日限りで誰にも言わない事と、すぐにでなくても、きちんとした彼女を作る事。」
「分かりました。」
「本当に?約束だからね」
「はい」
真っ直ぐな目だ。
「分かった。拓也君の家につれてって」
彼に手をひかれ歩き出す。途中コンビニにより飲み物とコンドームを買う。家に向かって歩く間お互い無言になるが手は繋がれたままだ。
単身者向けのマンションに入っていく。
男の子らしい簡素な部屋で片付けられていたが何と無く女の子の部屋とは違う匂いがした。
お互いにシャワーを浴びる。彼が先に浴びてる間部屋をなんとなく見渡す。男の子の部屋なんて何年ぶりだろうか。
しばらくすると彼が出てくる。
交代で私がシャワーを浴びる。体を丹念に洗う。これから拓也くんに抱かれる身体を。
シャワールームから出てタオルを巻く。既にベッドに座っている彼の横に座る。
「なんか緊張しますね」
「そうだね。初めてだもんね」
「それじゃあ、お願いします」
「あはっ。こちらこそ」
そう言って拓也君の顔をみる。キスをしてくる。私も応える。舌を絡め貪るようにお互いを求める。彼の頭を掴みそのまま後ろに倒れる。しばらくそのままキスをする。彼に触られたい。
「拓也君の好きなように触って」
「はい」
バスタオルの上から胸を触ってくる。ぎこちないが必死に私の性感帯を探し当てようと動く。
「慌てないで良いよ。何処にもいかないから」
「はい」
ゆっくりと優しく腫れ物に触るように愛撫してくる。声が漏れ始める。
「んっ...」
「牧さん。タオル取って良いですか?」
少し可笑しくなり笑う
「そういうの聞かなくて良いんだよ。拓也君の好きなようにしていいんだよ」
彼がタオルに手をかけ、私の身体を露わにする。
「キレイ...」
「まじまじ見られると恥ずかしいな...」
「すみません。生では初めて見たんで...」
なんか嬉しかった。
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