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主婦という枯れない花
第7章 年の離れた友達
あの日以来、拓也君とは今まで通りの間柄に戻った。
最初のうちは向こうからの視点を感じて来る事もあったが、私は今まで通りに接するように心掛けた。
私も本音を言えば彼を見ると、また愛し合いたい欲求に襲われることもあるが気持ちを押し殺す。
最後に彼に私との事を忘れる事ともうひとつお願いしたことがあった。
彼に私との情事の映像を送ってもらう事だ。
私も彼との想い出が欲しかったのと、単純に気になったのだ。
自分がどんな風にセックスをしているのか。
彼から送って貰った動画ファイルを見ると私のオナニーと、彼とのセックスの映像が収められていた。 
自分の指で快楽を貪る様子や、彼のペニスで犯され快楽の波に耐えながら喘ぎ声を漏らしている姿。
顔ははっきりと映らないようになっていた。約束は守ってくれていたのだ。
その映像を見ながら彼のペニスを思い出しオナニーすることが日課になった。
彼に激しく犯されたことや、ゆっくりと向き合って愛してくれた事を頭で思い出し自分の身体を慰めた。
一晩限り。
それを覆すつもりは無い。彼には普通の恋愛をして幸せになって欲しい。それにこれ以上愛されたら私が抜け出せなくなってしまう。

シフトを昼間に戻してもらった。学生のみんなとは、あんまり会わなくなった。
時々夕方に入ると皆が話しかけてきてくれる。それだけで嬉しかった。

ある週末の日、茜ちゃんが珍しく昼間のシフトに入っていた。
声をかけたが無理をして元気に振る舞っていた。仕事帰りが一緒になったので声を掛ける。
「茜ちゃん。お疲れさま」
「牧さんもお疲れさまー。今日もいそがしかったね!」
「そんな事より、何か有ったの?」
「えっ...?」
「無理してるでしょ。メイクで隠してるけど目の下も隈が出来てるし。頼りないかもしれないけど私で良かったら何でも話してね。力になれるかわからないけど話聞くぐらいはしてあげたいから」
「....」
茜ちゃんが私をじっと見つめる。
ふと茜ちゃんの目から涙が溢れる。
ストッパーが外れたのだろう。堰を切った様に涙が溢れ出し茜ちゃんが声まで出して泣き出した。人目につかないところに連れていき抱きしめながら背中をさする。私の胸の中で茜ちゃんが泣き続ける。

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