この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
主婦という枯れない花
第7章 年の離れた友達
泣き止み落ち着いた様子の茜ちゃんを喫茶店に連れて行く。
「泣いたらスッキリしましたよ!牧さんもありがとう」
茜ちゃんがシフォンケーキに手を付ける。
「そう?なら良かった。」
私はコーヒーをすする。
「なんか御免なさい。迷惑かけちゃった」
茜ちゃんが頭を下げる
「迷惑なんて掛かってないよ。大丈夫」
私の顔を茜ちゃんが見つめる。
「本当に?本当に迷惑じゃないなら、せっかくだから話聞いてもらいたいです。」
「もちろん良いよ。オバサンに言ってご覧」
そう言って笑う。
「オバサンじゃないよ!なんかお姉さんみたい。」
「だいぶ年離れたお姉さんでごめんね」
「ううん。嬉しい。ねぇ下の名前で呼んで良いですか?」
そう言ってもらえると私も嬉しかった。
「もちろん良いよ。」
「美樹さんって優しいね」
そう言って茜ちゃんが話を切り出す。
「この前、彼がいるって言ったじゃないですか?」
「うん。」
「その、大学が休講になったんでサプライズしようと思って彼の家に行ったんですね。そうしたら彼が玄関にでてきたんですけど上半身裸でシャワーでも浴びてたのかなって思ったら、玄関に女物の靴があるんですね。」
「あー...」
「頭に来て部屋の中に入ったらベッドで知らない女が裸でいて」
「えっ!本当に??」
「はい。で、お決まりのパターンなんですけど彼がその女の子に向けて言い訳を始めるんです。私じゃなくて。」
「まさか...」
「そうなんです。付き合ってたと思っていたのは私だけで、彼からすると只の遊べる都合のいい女だったんです。」
「そうなの?」
「はい。彼女の前で言ってました。本当に好きなのはお前だとか、こいつは只のセフレだとか。彼と彼女が当然喧嘩を始めたんですけど私は蚊帳の外で。私のことなんて二人共見てなくて」
その光景を思い出したのだろう。茜ちゃんの顔が曇る。
「何その男、酷いね。あっ、茜ちゃんの好きだった人の悪口言っちゃったね。ごめん。」
「そんなの良いですよ!本当に最低だったんで」
「でその場にあったものとか投げつけて出てきたんですけど、なんか自分が惨めな気がしてきて...」
「分かる気がする。」
「家族にも言えないし。友達には愚痴ったんですけど、なんか可哀想って思われたくなくて。明るく話とかしちゃって。友達は『次行こ!』とか言ってくれるんですけど、わたしもあかるくこたえるんですけど...」
「泣いたらスッキリしましたよ!牧さんもありがとう」
茜ちゃんがシフォンケーキに手を付ける。
「そう?なら良かった。」
私はコーヒーをすする。
「なんか御免なさい。迷惑かけちゃった」
茜ちゃんが頭を下げる
「迷惑なんて掛かってないよ。大丈夫」
私の顔を茜ちゃんが見つめる。
「本当に?本当に迷惑じゃないなら、せっかくだから話聞いてもらいたいです。」
「もちろん良いよ。オバサンに言ってご覧」
そう言って笑う。
「オバサンじゃないよ!なんかお姉さんみたい。」
「だいぶ年離れたお姉さんでごめんね」
「ううん。嬉しい。ねぇ下の名前で呼んで良いですか?」
そう言ってもらえると私も嬉しかった。
「もちろん良いよ。」
「美樹さんって優しいね」
そう言って茜ちゃんが話を切り出す。
「この前、彼がいるって言ったじゃないですか?」
「うん。」
「その、大学が休講になったんでサプライズしようと思って彼の家に行ったんですね。そうしたら彼が玄関にでてきたんですけど上半身裸でシャワーでも浴びてたのかなって思ったら、玄関に女物の靴があるんですね。」
「あー...」
「頭に来て部屋の中に入ったらベッドで知らない女が裸でいて」
「えっ!本当に??」
「はい。で、お決まりのパターンなんですけど彼がその女の子に向けて言い訳を始めるんです。私じゃなくて。」
「まさか...」
「そうなんです。付き合ってたと思っていたのは私だけで、彼からすると只の遊べる都合のいい女だったんです。」
「そうなの?」
「はい。彼女の前で言ってました。本当に好きなのはお前だとか、こいつは只のセフレだとか。彼と彼女が当然喧嘩を始めたんですけど私は蚊帳の外で。私のことなんて二人共見てなくて」
その光景を思い出したのだろう。茜ちゃんの顔が曇る。
「何その男、酷いね。あっ、茜ちゃんの好きだった人の悪口言っちゃったね。ごめん。」
「そんなの良いですよ!本当に最低だったんで」
「でその場にあったものとか投げつけて出てきたんですけど、なんか自分が惨めな気がしてきて...」
「分かる気がする。」
「家族にも言えないし。友達には愚痴ったんですけど、なんか可哀想って思われたくなくて。明るく話とかしちゃって。友達は『次行こ!』とか言ってくれるんですけど、わたしもあかるくこたえるんですけど...」