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主婦という枯れない花
第8章 芽吹く身体
「うん...」
「エッチ!何そこ!そこ行ったらエッチはしなきゃいけないの?」
「ううん。友達はその日はしてなかったし。話したりお酒飲んたりするだけでも良いみたいだよ。」
「そうなんだ~。でもなんかそういうお店って高そうだね。」
「いや、女性は安いよ。私が行かされたところは1000円で飲み放題だったかな。」
「何それ!めっちゃ楽しそう!行きたい!」
茜ちゃんが言い出す。
「駄目だよ!連れていけないよ」
私は慌てて答える。
「えー!何で??美樹ちゃんは行ったんでしょ?ズルいじゃん!」
なにがズルいのかは分からなかった。
「何でって言われても。私だって一回しか行ったことないし。

「二人なら大丈夫でしょ?一緒に行ってくれなきゃ一人で行くしかないじゃん」
「それは駄目だよー」
「じゃあ決まりね!楽しみー。」
開放感からだろう。おかしなことになった。

店を出て電車に乗る。
「本当に行くの?」
再度念押しをする。
「往生際悪いなー。別に行っても何もしないでお酒飲むだけでも良いんでしょ?」
「まぁ、そうだけど...」
道中で店の中では偽名を使うのと、連絡先交換はNGということを伝える。
「私はミズキって名前使ったけど茜ちゃんはどうする?」
「偽名かー。なんか楽しいね。どうしようかな~。じゃあアヤとかにしようかな」
目的の駅について電車を降りる。
「本当に行くのね。」
「うん!」
「分かった」
Luminousに電話をかける。2人今から行く旨を伝える。
電話を切り街を歩く。茜ちゃんが私の後ろからついてくる。
私も緊張をしていた。何もしなくてもいいんだ。自分にそう言い聞かせビルの中に二人で入る。
インターホンを鳴らすと店員の男性が出てくる。
「ミズキさんですね。お久し振りです。そちらの方がお友達ですね。」
「アヤちゃんです。」
店員が茜ちゃんに一通りの説明をし会員証を作り中に通される。茜ちゃんは大人しく聞いていた。ロッカールームに荷物を預け二人して部屋の中に入る。

相変わらずモニターではアダルトビデオが流されている。今日は前回より人はまばらだったが既に下着姿で身体を弄り合ってる男女などもいた。
「すごい....こんな所あるんだ。」
茜ちゃんが息を呑む。
「言っても私も2回目だけどね。」
ケン君もリコちゃんもショウ君も見る限り居ないようだ。

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