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光の魔導師レド
第2章 クロエッツエル王国


レドは、ニアお婆さんを送っていったあと、ひたすら走った。

魔道士セイと神官ミュシュランの奴隷を熨せた魔法の絨毯が舞い下りた場所を目指して。

西区の森の中、降り積もった雪の上に血だまりが見えた。


「遅かったか…」


そこには、魔物に喰われた奴隷たちの屍が積み重なっていた。

ミュシュランやセイは、いない。

彼らは奴隷たちを、魔物の餌にして置き去りにしていったのだ。

レドは、グッと唇を噛み締める。


「何の為の魔道士や神官なんだよ!!!彼らは、魔物を退治するのが役目なんじゃないのか!!!」


ウウウウ、と、赤い目をした魔物、数匹のウルフたちがレドを威嚇していた。

レドは、右手から魔法の杖を取り出す。


「いでよ、アルテミス!!!」


風が舞う。

何も変鉄もない右手から、杖が現れる。

光輝く、魔法陣がレドを包み込むと、ウルフたちは、戦いて、森の奥へ消えて行ってしまった。


「ウルフたちは、逃げてしまったか…」


「…レド……」


その声にハッとして振り替えると、レムが息絶え絶えに、レドの事を見ていた。


「レム、良かった、生きてたんだね?」


「今のは一体…お前は、何者なんだ?」


「ただのレドさ!!」


「…ただの平民じゃない…だろ?」


先程の魔力は、魔道士以上に感じた。

レドは、首を横に振る。


「平民だよ、僕は!!!」


「嘘だろ、魔法の杖を手から出せるなんて!!」


「シっ、黙ってレム、傷口が開く!!」


「…うっ…ああ!!」


レムが喋る度に、傷口からドクドクと血が流れ出ていく。


「ねぇレム、このままじゃ、街に帰れないよね?」


レムの右足、とわき腹は、ウルフによって喰われた痕がひどかった。

助からないかもしれない。


「…ああ、もう、俺はダメだ…」

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