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光の魔導師レド
第2章 クロエッツエル王国

レドは、魔法の杖、アルテミスを掲げ、魔法陣を形成する。
「レム、僕の"犬"にならないか?」
「…はあ?」
レムは、驚きのあまり、レドを凝視する。
「魔力で傷口を塞いであげるのは、簡単なんだけど、このまま家に戻ったら、君はまた奴隷にされてしまうだろ?」
「…ああ、だからって、犬は無いだろ?」
「犬は、可愛いじゃないか!!化身後、言葉は僕だけにしか通じなくなるけど、少なくても奴隷に戻るより、ニアお婆さんの傍にはいられるよ?」
「…ちょっと考えさせてくれ…」
「そんな時間はないよ!!!君の寿命はあと5分で尽きる!!!」
そういえば、体が異様に寒い。
レムの顔は、血の気が薄れていた。
「傷口からあっという間に、魔物ウルフの毒が、君の体中に回る」
それを聞いたレムは、恐ろしくなり、レドに叫ぶ。
「分かった、犬にでも何でもしてくれ!!!」
「了解!!!交渉成立!!君の僕への対価は、体と言葉だ…それは僕への忠誠を意味するよ?いいかい?」
「わ、分かった、お前に、忠誠を誓う!!!!」
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