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光の魔導師レド
第2章 クロエッツエル王国

レドは、アルテミスを華麗に振り回す。
光のルフたちが、キラキラとレムを包み込む。
「フフッ、さあレム、犬になる準備はいいかい?」
レムは頷き、ぎゅうっと目を瞑った。
「いいぞ、一気にやれ!!!」
「良い返事だね♪」
アルテミスをクルクル回し、パッと止め、レムの頭の上に翳し、呪文を唱える。
「fairy fair(フェアリ―フェア―)!!!」
アルテミスから、大量の魔力が放出される。
その魔力は、レベル350の平民では、あり得ないくらいの量だった。
ここにステラがあれば、ステラが振り切り、壊れてしまう程の威力を放つ。
そう、それはグラティスと同じくらいか、あるいはそれ以上か…。
この国では、想像もつかない程の魔力だ。
「絶対、お前、平民じゃねぇだろ!!!うわわわ―!!!体がぁあああ!!!!!」
「君が完璧な僕の犬になったら、教えてあげるよ?レム♪」
「ああああああ!!!!!!」
レムの傷口が塞がり、体が人間の形から動物に変わっていく。
骨格がギシギシいう。
激しい痛みが伴う。
「うわわわ―!!!ああああああ!!!」
そして光の魔法は、レムをシェパード犬に変えてしまった。
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