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光の魔導師レド
第1章 この世界を救うために…



核シェルターの保有人数には限りがある。

投爆後、1週間は生き長らえなければ、関東エリア外からの自衛隊の救助は望めない。

ひ弱な老人や病人が淘汰されるのは、致し方がないことだった。


「璃子、早く逃げるぞ!!!!お前は、若く、健康で核シェルターに保護されるべき資格があるんだから!!」


彼は斎藤啓太、まだ17歳の少年で、静岡県の熱海市に駐屯する自衛隊兵であるが、幼馴染みの安否を心配して、核シェルターから急いで璃子の家へ引き返してきた。

佐藤璃子16歳、今年で中学卒業したばかりだが、卒業式は、戦争の影響で執り行えなかった。

もちろん、高校進学など夢のような話しであった。

古い小さな旅館を営む両親は、病気ですでにこの世を去り、璃子は、ひとりぼっちでこの家にいた。


「あたしは、淘汰されるとか、保護されるべき人間だとか、そういうのは、どうでもいいんだ!!!啓太、あなたこそ、何でここへ来たんだよ?」


突然の彼の来訪に、璃子は、ひどく驚いた様子だった。

啓太は、その若さで、自衛隊陸軍少尉一等補佐官だ。

彼も淘汰される人間じゃない。

なぜ、ここへ引き返してきたのか?

璃子には、まるでわからなかった。

あと数十分で、ここは、核爆弾の熱線で生き物は全て蒸発してしまうというのに…。


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