この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
光の魔導師レド
第1章 この世界を救うために…



「お前の事が心配だからだろう?」


8畳の和室に、啓太の言葉が響き渡る。

ウ―ウ―ウ―と鳴り響いていたサイレンが止んだ。

とうとう核爆弾が日本海域圏内に突入したのかもしれない。


「もう、間に合わないよ、啓太。」


「俺達、ここで死ぬのか…」


啓太の呟きに、璃子は首を横に振り、左手の中指にはめている指輪に力を込める。

啓太は璃子を見上げると、その異様な姿に目を見張る。

指輪に何かの魔力を貯めているような、仕草をする彼女の姿は、これから死に行くような感じでは、ない。

動きやすい服装に、肩からは、避難用の鞄をぶら下げている。


「啓太は信じないかもしれないけど、あたしは少しだけ魔法が使えるんだ…」


「えっ?」


「これね、暖かい光の魔法がこの指輪を通して増幅されると、異次元の世界へ飛べるんだ」


「何を言ってるんだ、璃子?」


「ねぇ?啓太も一緒に、来る?」


璃子の瞳の色が、金色に変わる。

見つめられた瞳が、熱い。


「核爆弾で一瞬で死ぬより、危険な目に合うかも知れないけど?」


迷いはなかった。

どうせ、死ぬのなら、彼女と一緒がいい。

その前に、どうしても伝えたいことがあった。

その為に、安全な核シェルターから、抜け出してきたのだから。


啓太は、神々しい彼女から差し伸べられた手を、取った。



「行く!俺、璃子と一緒に何処へでも!」



.
/18ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ