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あなただけ今晩は
第4章 結婚

国立の大学に現役で入り大学院まで行き現役で卒業しているのだ。
語学も堪能でとても優秀だった。

だた、お酒とゲームが好きだったのが玉に瑕だとも言えた。
私はまだこの頃某大手電機メーカーで派遣の事務の仕事を続けていた。

二人合わせると毎月の収入はかなり高かった。
十分に貯金が出来た。

私は、毎月アキラから貰うお給料と私のお給料を合わせた金額から家計のやりくりをしていた。
アキラには毎月お小遣いとして5万程渡していた。

多いのか少ないのかは分からなかった。
自分のお小遣いは3万円程だったと思う。

でも、この頃はお互いに働いていたので週末になると良く外食に出掛けていた。
そんな時は決まってアキラは私に車の運転をして欲しいと言うのだ。

この日もこんなことを言ってきた。

「彩ちゃん、今晩焼肉食べに行かない?」
「え?焼肉?」

「うん、いいじゃん、たまにはさ…」
「じゃ、行きましょう…」

「でさ、お願いなんだけど車運転してくれない?」
「またぁ?焼肉屋さんでビールが沢山飲みたいんでしょう?」

「あ?分かっちゃった?」
「分かるわよ…」

私はそう言うとアキラに笑って見せるのだ。
その後は、私が車を運転して焼肉屋さんまで行くのだった。

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