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第5章 裂石温泉

旅行当日…。
6月の梅雨の時期だと言うのにこの日は曇り空で時折青空が見えて雨は降ってはいなかった。

本当にラッキーだと感じてしまう。
二泊三日だったので荷物はお互いに多くはなかった。

今回車の運転はアキラにしてもらう事にした。
私はナビゲーションを見ながらの運転が苦手だったし、初めての道はちょっと怖かったのだ。

初日に行く裂石温泉の宿は「雲峰荘」と言う名前だった。
この宿も“日本秘湯を守る会”会員の宿なのだ。

宿に泊まる毎に日本秘湯を守る会のスタンプ帳にスタンプを押して貰える。
そのスタンプを10個集めると日本秘湯を守る会会員温泉宿に一泊無料で泊まれるのだ。

日本百名山大菩薩山麓のふもとにある裂石温泉「雲峰荘」は、移ろう季節の彩が映える重川の渓流沿いにある。

泉質はPH9.90の高アルカリ泉で美肌効果が高く、美容液の中に浸かっているかのようにお肌がすべすべになる様だ。

御影石を配した趣のある露天風呂は野趣あふれ、四季折々の美しい景色を眺めながらの温泉浴は最高だと言える。

温泉は、大岩風呂「かじか風呂」（内風呂、男女別）に露天風呂（混浴）がある。

秘湯と言えばかなりの秘湯になる。
車で行くのなら中央自動車道、勝沼ICから約40分の所にある。

国道411号線（青梅街道）奥多摩方面向かって、「大菩薩の湯」を過ぎ、大菩薩峠入口右折を過ぎ、約400ｍ進むと、道路の上に電光掲示板がある。

そこを右折して暫く走ったと思った。
裂石温泉「雲峰荘」の看板が目に入って来る。