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あなただけ今晩は
第10章 湯宿温泉

温泉のお湯は水で薄めないでお風呂場に置いてある細長い板で湯をかき混ぜて温度を下げるようにと書かれてあった。
私はその通りにして湯をかき混ぜる。
すると、湯は丁度良い湯加減になったが、やはり普通のお湯よりも熱い気がした。
余り、長湯は出来ないと思い、直ぐに上がってしまった。
浴衣に着替えて次の外湯に行った。
そこの入湯料も100円だった。
この外湯はとても良い加減のお湯で暫く浸かっていたのを覚えている。
私は外湯巡りが嬉しくて、狭い石畳の道を歩いて散策した。
すると、とても高そうな旅館を見つけた。
その旅館は本当に立派で綺麗だったのだ。
私はちょっとした散歩をし終わると宿に戻った。
アキラは飽きもせずにゲームをしていた。
「アキラくんも温泉に入ってきたら?」
「え?俺は後で内湯に入って来るよ…」
「そう?」
「うん…」
そんな会話をしているうちに、夕飯の時刻になった。
女将が部屋まで夕飯を運んできてくれた。
「今日は厨房がお休みなので、お夕飯はお寿司に致しましたのでよろしくお願いします」
「え?お寿司ですか?」
「はい、特上の寿司でございます。お吸い物はお作りしましたので…」
「わ、分かりました…」

