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第6章 第五章　調教のセックス

すか？〕
　それでかまいません。と返信するサクラ。
　撮影がズレ込む怖れもあるので、念のために三連休は三日とも空けておいてください。とメールがきて、ついにＡＶ一日体験の撮影日が決まった。
　また、何回も気絶するまで、連続でイカされるのかしら……？　今度はどんな男優さんなんだろ？　とソワソワと日常に集中できず、うわの空の状態が続いて。
　そしてついに、撮影の日がやって来た。
　朝十時に起床し、昼御飯は食べないことに決めて、ブランチとして冷凍ピザとハムエッグ、牛乳にサラダと、しっかり食べた。普段より少し時間をかけて化粧をし、唇に真っ赤なルージュをひく。前日に美容院に行って、軽くパーマをあてて緩やかなウェーブをつけたロングの黒髪を、ブラシで整える。下着は迷った末に黒にした。服は綿パンに白のブラウス。上からカーディガンを羽織る。そしてヒザ丈のダウンジャケット。
　余裕をもって家を出て、三十分ほど前に到着した。撮影事務所の受付で出迎えたのは、あのカメラマンの池端だった。まずメーク室のような部屋に案内されて、バッグをロッカーに入れる。そしてこの前の撮影に時にいた女性スタイリストが、軽くサクラの化粧を直して、髪をブローしてくれる。なんだか本物の女優かモデルになった気分で、サクラはわくわくしてきた。
「ではこれから撮影に入りますけど、いいですか？」
「もちろんよ。なんで？」
「直前になって『やっぱりイヤ』とか言う人が、けっこういるみたいなんで」
「……アナタたち、もう二回も私を犯してるじゃない」
「予行練習なんですよ。今言った通り、いきなり本番だと『気が変わった。やっぱりやめる』とか言う人が、かなりいるみたいなんで。まずは説明なしでＡＶのセックスを体験してもらって、慣れてもら