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社会学者サクラ教授のAVフィールドワーク
第6章 第五章 調教のセックス
ってから本番にしたほうが、安心でしょ?」
「……つまり、アナタたちの計画だったわけね」
「素人がいきなり撮影しても、戸惑うだけでちゃんとした作品なんかできませんよ。AVに出演応募してきた人でも、撮影中に泣き出したりするんですから」
「……泣くって、撮影が厳しすぎたりって、こと?」
「違うと思いますよ。みんながサクラさんみたいにハードコアを希望されるわけじゃないから。ちょっとセックスするだけのソフト演出でも、泣くらしいですし」
「ふうん。なんでなの?」
「たぶん、興味本位でAV体験に応募したけれど、実際にやってる内になんだか怖くなってきた、ってところじゃないですか。ヤクザ映画を観てヤクザに憧れて、暴力団に入ってみたけれど、実際に入ってみたら怖くなってきた。って感じだと思いますよ。要するに、あまり何も考えてないんだと思います」
「……私は研究のためにAVを体験するの。社会学のフィールドワークよ。そんないい加減な人と比較されては困るわ」
「分かってますよ。けど、慣れておくのに越したことはないでしょ?いきなりだと、戸惑っている内に終わっちゃいますよ。フィールドワークになりませんよ?」
 むう。とそこらは口を尖らせた。なんだか騙されたようで面白くない。
 池端はそんなサクラを面白そうに見て、軽く撮影の流れを説明した。
「まずはカメラの前で軽く自己紹介。それから意気込みを語ってください。次に、モニターに映し出される指示に従ってください。この前みたいに軽くポーズを取って音楽とともに踊ってから、セックスの撮影に入りましょう」
「今日の撮影はその一回のセックスだけなのね?」
「そうですよ」
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